社員紹介

就活を始めた当初は、「日本経済を根底で支えるような企業で仕事がしたい」という漠然とした考えがあり、特に業界を絞っていなかったため、さまざまな分野の企業を見に行きました。その中で、日本は島国であるからこそ衣食住全てに関わる「物」の流通が非常に重要であり、決してなくなってはならないものではないかと思い、海運・物流企業への就職を目指しました。当時はリーマンショックの影響で就職浪人がささやかれるような状況であったので、自分が社会に出られるのかとドキドキしながら面接を受けていたことを思い出します。当社の人事部の方は、面接前とても緊張していた私に温かい声をかけてくださり、面接でも自分のことを知ってくれようとしている質問が多かったので、人を大切にしてくれる風土がある企業で働きたいと思えたのが一番の決め手でした。

面接の最後に「頭を使う仕事と、体を使う仕事とどちらが良いか」と聞かれ、これは自分の将来を左右する重要な局面だなと思いながら、咄嗟に「頭を使う仕事です」と答えたところ、配属は本社総務人事部総務グループ（当時）となりました。そこでは、株主総会の運営やウェブサイトのリニューアル、契約書の作成や審査等の業務を担当しました。右も左もわからない新人の私に上司・先輩社員の方々が細かく教えてくれました。
3年後、当時の上司に「これからは会社の数字（損益）をよく理解することが重要だ」と言われ、自ら希望を出して経理部に異動しました。経理部は経営の意思決定に関わる仕事も多く、会計基準や税法に照らして正確な判断が求められる部署です。現在は経理グループリーダーとして単体・連結決算・税務申告・開示等、当社の決算全般を取りまとめる立場として日々メンバーと共に業務をしています。

経理部の仕事には、大きく2つの役割があります。1点目は財務会計です。財務会計とは当社のステークホルダーに対し報告をすることを目的とした会計を言います。B/S・P/L・C/Fの財務三表の作成が大きな業務の一つです。これらを正確に開示するためには日々の仕訳の積上げはもちろん、開示するためのルール（会計基準など）をよく理解して進めていく必要があります。 2点目は管理会計です。管理会計は会社の内部に対して報告をすることを目的としています。原価計算や予算決定、投資判断や採算性、業績評価に直接関わる数字の算定をし、経営層に対して情報を提供します。
特にM&Aや大型投資等重要な意思決定が伴う案件については、必ず損益にも大きな影響がでるため、経理部は常に関与しながら進めていくことができます。
管理部門であるため直接的には会社の業績に貢献することはできませんが、今の財務状況をタイムリーに把握することができ、将来の当社発展に向けた重要な案件に関わるという非常にダイナミックな仕事ができるのが、私にとっての大きな喜びです。